夢への軌跡…* その2
2011年 11月 16日
前の記事の続きデス…
ふたりが6年生になろうとしていた頃、
R君がひとつの大きな決断をしました。
今いる道場を辞めて、自分の人生にチャレンジすることを決めたのです…*
長い間悩み抜いた末、
三重県を離れ、より厳しい環境へと飛び込んで行きました。
剣道をやめるわけではないとわかってはいても、
三重県からいなくなってしまうこと…
県内の試合ではもう会えないこと…
そして何より、
一緒に全国へ行こう!という夢がなくなってしまうことは、
詩にとってはとても悲しい出来事でした。
一方で…。
詩と一緒に全国へ!…という気持ちで何とか現状を頑張り続けたR君にとっても、
それは苦しくも真剣な決断だったのだと感じました。
詩には、R君の気持ちがよくわかるし、
R君は詩にとって本当に大切な存在なのでしょう。
R君が三重県を離れることを聞いた直後は、
しばらくの間うつむいて、黙って泣いていましたが、
そのうち顔を上げて、『 分かった。 』 … と一言。
そして、
『 今日から2000本振る。
1000本は自分の分。1000本はRの分。 』
そう言って、素振りをしに行きました。
気持ちを整えるためにも、振らずにいられなかったのだと思います。
私は、そっとしておくことにしました。
この日から、
『 Rの分まで… 』 が口癖のようになりました…*
詩は、悩み疲れていたR君にすぐに会いに行きたい!と言いました。
二人が一日を過ごし、R君に笑顔が戻った頃にお別れの時間が…。
『 ばいばい詩。 』
『 ばいばいR。 』
車から手を伸ばして握り合った手を揺らしながらさよならをするふたり…。
…ふたりはなかなかその手を離せずにいたようでした。
何も言わず手を握ったまま…。
きっと心で何かを感じ合っていたのでしょうね…*
『 Rが決めたことを応援するだけ! 』
詩は私にそう言いました。
*...偶然なんだけど、まるでお揃い?!...*
詩が見る夢の隣に、いつもR君がいて、詩を支えてくれました。
だけど、R君がいなくなった時、
詩はR君の分まで、ひとりでその夢を叶える覚悟を決めたようです…*
自分ひとりでも頑張る…!
そう決めてからの詩は、
少しずつですが以前と比べて精神的にも強くなり、
自立して、グッと大人になっていったように感じます。
剣道の稽古に関しては…ですけど(^^ゞ
その他の事に関しては???です…
R君とのお別れは、一瞬悲しくも感じられましたが、
そのおかげで、
それぞれが共に新たな環境で努力し、お互いに成長することが出来ているように思います。
一見離れたように見えて、真はグッと近づいているようです(*^_^*)
R君のお母さんとも、
『 不思議なふたりだね^^ 』 … とよく言っています
7月…都道府県対抗全国大会の代表選考会。
R君と一緒に行けたかもしれない、もうひとつの全国大会への可能性。
ふたりで目指していた、もうひとつの夢。
その日、詩は究極に緊張していました
『 お母さん、こんなに緊張するんは初めて…。 』
どうにもこうにもならない顔で、珍しく緊張を口にした詩。
いつも緊張しないわけではありませんが、わざわざ口にするタイプではないので、
よっぽどだったのでしょう…(^^ゞ
『 精一杯、悔いのない一日にしなさい。 』
…と、そう告げました。
大切なのは結果じゃない。
私はいつもそう思っています
詩がひとつの目標として頑張ってきたプロセスの結果が出る日…。
私はどんな結果になろうとも、この大切な一日を、
邪念なく、最後までしっかりと見届けてあげようと思っていました。
…結果を思うと、私の中に不安が襲ってきます。
でも、そんな私の思いは、
今までの詩の努力を…プロセスを…今日という日を邪魔してしまう。
だから私は、ひたすら自分の心の中だけを見つめ続けるよう努めました。
様々な思考や不安が襲ってくるのを洗い流すように、
ただひたすらに、心の中で『 ありがとうございます 』を繰り返していました…*
詩のために私にできることは、
純粋に努力し続けている詩の剣道を、
ただ純粋に見守ってあげること…それしかありませんでした…*
そして、
同じように目標を持ち、努力を重ねてきた、
この選考会に集まった子どもたち…*
それぞれが正々堂々、自分の力を出し切って、
素晴らしい経験…素晴らしい一日になることを祈るばかりでした…*
…そして…
詩は、県の選抜メンバーに選ばれました…*
R君も、とても喜んでくれました…*
R君はいつも、詩を応援してくれていました…*
すべてに感謝しています…*
この代表選考会には、たくさんの涙がありました。
勝ち進むということは、夢を叶えるということは、
たくさんの涙の上にあるのだということを痛感しました…。
選ばれた喜びはもちろんありましたが、
それだけではすまされない思いもたくさんありました。
だからこそ、これはゴールではなくスタートなのだと思います。
全国大会…*
みんなの思いを背負って、頑張って欲しいと思いました…*
長くなったので、続きは次の記事で・・*
*...桂子...*
ふたりが6年生になろうとしていた頃、
R君がひとつの大きな決断をしました。
今いる道場を辞めて、自分の人生にチャレンジすることを決めたのです…*
長い間悩み抜いた末、
三重県を離れ、より厳しい環境へと飛び込んで行きました。
剣道をやめるわけではないとわかってはいても、
三重県からいなくなってしまうこと…
県内の試合ではもう会えないこと…
そして何より、
一緒に全国へ行こう!という夢がなくなってしまうことは、
詩にとってはとても悲しい出来事でした。
一方で…。
詩と一緒に全国へ!…という気持ちで何とか現状を頑張り続けたR君にとっても、
それは苦しくも真剣な決断だったのだと感じました。
詩には、R君の気持ちがよくわかるし、
R君は詩にとって本当に大切な存在なのでしょう。
R君が三重県を離れることを聞いた直後は、
しばらくの間うつむいて、黙って泣いていましたが、
そのうち顔を上げて、『 分かった。 』 … と一言。
そして、
『 今日から2000本振る。
1000本は自分の分。1000本はRの分。 』
そう言って、素振りをしに行きました。
気持ちを整えるためにも、振らずにいられなかったのだと思います。
私は、そっとしておくことにしました。
この日から、
『 Rの分まで… 』 が口癖のようになりました…*
詩は、悩み疲れていたR君にすぐに会いに行きたい!と言いました。
二人が一日を過ごし、R君に笑顔が戻った頃にお別れの時間が…。
『 ばいばい詩。 』
『 ばいばいR。 』
車から手を伸ばして握り合った手を揺らしながらさよならをするふたり…。
…ふたりはなかなかその手を離せずにいたようでした。
何も言わず手を握ったまま…。
きっと心で何かを感じ合っていたのでしょうね…*
『 Rが決めたことを応援するだけ! 』
詩は私にそう言いました。
*...偶然なんだけど、まるでお揃い?!...*
詩が見る夢の隣に、いつもR君がいて、詩を支えてくれました。
だけど、R君がいなくなった時、
詩はR君の分まで、ひとりでその夢を叶える覚悟を決めたようです…*
自分ひとりでも頑張る…!
そう決めてからの詩は、
少しずつですが以前と比べて精神的にも強くなり、
自立して、グッと大人になっていったように感じます。
剣道の稽古に関しては…ですけど(^^ゞ
その他の事に関しては???です…
R君とのお別れは、一瞬悲しくも感じられましたが、
そのおかげで、
それぞれが共に新たな環境で努力し、お互いに成長することが出来ているように思います。
一見離れたように見えて、真はグッと近づいているようです(*^_^*)
R君のお母さんとも、
『 不思議なふたりだね^^ 』 … とよく言っています
7月…都道府県対抗全国大会の代表選考会。
R君と一緒に行けたかもしれない、もうひとつの全国大会への可能性。
ふたりで目指していた、もうひとつの夢。
その日、詩は究極に緊張していました
『 お母さん、こんなに緊張するんは初めて…。 』
どうにもこうにもならない顔で、珍しく緊張を口にした詩。
いつも緊張しないわけではありませんが、わざわざ口にするタイプではないので、
よっぽどだったのでしょう…(^^ゞ
『 精一杯、悔いのない一日にしなさい。 』
…と、そう告げました。
大切なのは結果じゃない。
私はいつもそう思っています
詩がひとつの目標として頑張ってきたプロセスの結果が出る日…。
私はどんな結果になろうとも、この大切な一日を、
邪念なく、最後までしっかりと見届けてあげようと思っていました。
…結果を思うと、私の中に不安が襲ってきます。
でも、そんな私の思いは、
今までの詩の努力を…プロセスを…今日という日を邪魔してしまう。
だから私は、ひたすら自分の心の中だけを見つめ続けるよう努めました。
様々な思考や不安が襲ってくるのを洗い流すように、
ただひたすらに、心の中で『 ありがとうございます 』を繰り返していました…*
詩のために私にできることは、
純粋に努力し続けている詩の剣道を、
ただ純粋に見守ってあげること…それしかありませんでした…*
そして、
同じように目標を持ち、努力を重ねてきた、
この選考会に集まった子どもたち…*
それぞれが正々堂々、自分の力を出し切って、
素晴らしい経験…素晴らしい一日になることを祈るばかりでした…*
…そして…
詩は、県の選抜メンバーに選ばれました…*
R君も、とても喜んでくれました…*
R君はいつも、詩を応援してくれていました…*
すべてに感謝しています…*
この代表選考会には、たくさんの涙がありました。
勝ち進むということは、夢を叶えるということは、
たくさんの涙の上にあるのだということを痛感しました…。
選ばれた喜びはもちろんありましたが、
それだけではすまされない思いもたくさんありました。
だからこそ、これはゴールではなくスタートなのだと思います。
全国大会…*
みんなの思いを背負って、頑張って欲しいと思いました…*
長くなったので、続きは次の記事で・・*
*...桂子...*
by angel-ch
| 2011-11-16 12:27
| 少年☆剣の道